CIMF EMBLEM

「調布国際音楽祭」シンボルのデザインについて

音楽家の鈴木優人さんから音楽祭のシンボルマークについて相談を受け、公共の文化活動におけるデザインの社会的責任を果たすべく、「現代に機能するシンボル」の理想を目指し、デザインの開発に取り組みました。

シンボルマークは、中心に配置した円と三つの有機的な波形の曲線で構成しています。閉じた線形状を回転させて動きを取り入れたシンボルマークの造形の特徴は、「和」、「有機性」、「関係性」、「浮遊感」という四つの言葉で表すことができます。和文ロゴタイプは、目に優しく、親しみやすい図像を目指し、角丸のオリジナル書体を設計しました。英文ロゴタイプは、「Optima(オプティマ)」というサンセリフ体のベーシックな欧文書体を使用しています。VIカラーには彩度の高い黄緑色を指定し、黄緑色の角丸矩形をシンボルの背景としました。このように角丸矩形の背景を伴うというフォーマットを設定したことで、「現代に機能するシンボル」としての展開が容易になりました。この「シンボルマーク」、「和文ロゴタイプ」、「英文ロゴタイプ」、「黄緑色の角丸矩形」の四つのエレメントを組み合わせた様式を「エンブレム」と定義しています。

デザイン開発の過程において、繰り返し「音楽を媒介として人が集うところに和が生まれる」という言葉が浮かび、これがイメージの源泉となりました。エンブレムが活動の求心力となることを願い、エンブレムのデザインを調布市に寄贈いたします。

平野敬子

デザイナー / ビジョナー

コミュニケーションデザイン研究所所長